2020-01-01から1年間の記事一覧

この記事にはこんなことが書かれています

面白そうなタイトルに惹かれて記事を読みにいくと、ぜんぜんそのタイトルのことを書いていない━━あるいは、タイトルの問題提起が記事内でまったく解決されていない━━そういう事例に本当によく当たって、「また騙された〜」となることが多い。 実際の内容とは…

ぼんくら大学生体験の記録

今年で都合10年ほど学生をしていた京都を去るので、大学や日常生活で体験した、ぼんくら大学生体験を記録としてまとめておこうと思う。ずいぶん昔の学部時代の話で、多少の記憶の変質による脚色はあるかもしれないが、努めて誇張抜きに書く(少し盛るに留め…

テキストベース・オタクの末路の話

誤読 すこし前に友人と話していたとき、なんの話題の流れだったか声優・上坂すみれの話が出た。口火を切ったのは友人のほうで、「うえさかすみれの〇〇が~」みたいな感じでとりとめのない内容の話がはじまった(覚えてない)のだが、このときぼくは内心焦っ…

現代地質学講義

かぐやSFコンテスト 以下の文章は、第1回かぐやSFコンテスト(「未来の学校」をテーマとしたショートショートの創作コンテスト)にコッソリ出品していた作品です。嬉しいことにHonorable Mention (選外佳作)に名前をあげていただいたようです。せっかくな…

足をぶらぶらさせること

VR

もうひとつの身長 ぼくの(リアルアバターの)身長はだいたい平均よりちょびっとだけ高いといった程度だが、ヴァーチャルな空間では130~140cm程度の低身長のアバターをよく使っている。といってもこの身長はVRChat内ではそんなに低いわけではなく、平均か、…

(セルフ)タイトル回収の話

タイトル回収 演出技法として「タイトル回収」がけっこう好きで、しかけられるたび「なるほどな~」と感心する。「なぜそのタイトルなのか」という謎が解ける快感なのか、コンテンツ内容とタイトルのマッチングの妙に感動しているのかは自分でもよくわからな…

検索と名づけの話

検索汚染 10年ほど昔の話だが、「マスドライバー」という単語を調べたくて、インターネットで検索してなかなか目当ての情報が出なくて困ったという体験がある。ちなみにマスドライバーというのは宇宙に物資を打ち上げる手法のひとつで、自身に積んだ燃料を燃…

作家読みの話

作家読み どの本を読むかを決めるとき、ぼくは基本的に「作家読み」をする。要は「前読んでよかった作者」の名前を覚えておいて、その人が新刊を出していたら読んでみる、「前の作品がおもしろかったなら、その人の次の作品も面白かろう」という考えに基づい…

フィルムの中の生き物の話

フィルムの中の生き物 カメラにしか映らない生物というのがいくらかいて、代表的なのがパノラマネコ(長)、パノラマネコ(短)、スカイフィッシュなどである。 パノラマネコ(長)。出所不明ながら有名な写真。long catではない パノラマネコ(短)。Google…

なぞなぞの話

クソなぞなぞ Q&Aクソなぞなぞ(ぼく命名)というある種の定型のダジャレをつくるのをちょっと昔からやっている。こんな感じだ。 Q. 開始地点に適してるよA. イースター島— ぺとり皿 (@xcloche) 2019年4月6日 説明するまでもないがいちおう説明すると、これ…

ループする因果:「ドロステのはてで僕ら」

ドロステのはてで僕ら 先日、映画「ドロステのはてで僕ら」を観た。これが非常におもしろかった。 www.europe-kikaku.com 雑居ビルにあるカフェで起こった、SFめいた事象。 テレビとテレビが「時間的ハウリング」を引き起こし、2分前と2分後がつながった。…

アニメと主観:3D世界から2Dアニメ世界への射影について

アニメーションと2つの口 先日、アニメの口の表現に関するツイートが流れてきた。 最近アニメのこの口の表現が、最も日本人に受け入れられたキュビズムだと目しているんだけど、詳しい人の解説を聞きたいとずっと思ってる。 pic.twitter.com/ugNs81yimZ— PS…

町議会99回選挙バグ:ルールと裏ワザ

町議会99回選挙バグ 2018年に与那国島の町議会で行われた議長選挙では、議長を選ぶのになんと99回の選挙を要した。しかも与党議員は全員野党の候補に、野党の議員は全員与党の候補に票を入れたのだという。結果それぞれの党の候補(反対の党から投票されてい…