まとめ
Googleのリスティング広告を消す拡張機能使ってるよ、という話
github.com
イルカのカイルくん
太古のMicrosoft Officeには、画面上にイルカが常駐していて質問を入力すると答えてくれる「Office アシスタント」の機能があった。
イルカは役に立たなかったので、新しいPCを買うとまずイルカを消すのが常識だった。ここで、イルカ自身の質問フォームに「お前を消す方法」と入力するミームが生まれた。
リンク先より引用http://blog-de-yarei.jugem.jp/?eid=60
ぼく自身は試した記憶がないが、イルカは自分を消す方法を教えてくれていたらしい。
Google検索広告
最近、Googleの検索広告がすごい。
検索結果のように見えるこれは「リスティング広告/検索広告」と呼ばれるものだ。下につづく検索結果と同じようなフォーマットで、検索ワードに関連する出稿料を払っているサイトが表示される。
左上にちっちゃく太字で広告って書かれているので一般の検索結果と区別することができる。
この広告表示だが、昔はリスティング広告自体が背景がうすだいだい色でハッキリ区別されていたのが、
リンク先より引用。他の領域と違うのがハッキリ見てとれるhttp://www.total-web.jp/listing/001064.php
次は白地にして広告表示は緑字の広告を緑の枠で囲うものになり
リンク先より引用。目立ちにくくなったhttps://wacul-ai.com/blog/internet-ad/listing-ad/google-adwords/
そして、現在よく見る黒太字表示の広告にいたる、というわけだ。
Yahoo!にも同様のリスティング広告がある。
こちらはもっとステルス性が進化していて、
最先端の、うす太字広告表示である。
ステルスマーケティングと同じくこれらの表記の義務は法律で明記されたものではなくて(間接的に制限されることはある)、業界の自主規制としてやっているようである。
最近ではWebメディアの記事体広告(記事にまぎれて宣伝記事が混じってるやつ)にもPR/AD表記の存在感をどんどん目立たなくしていってる傾向があって、これらの「とりあえず表示してますけど〜」の行き着く先がどうなるのかはちょっと楽しみ。
Adblockで消せない
すごい?のが、このリスティング広告はみんなご存じ有名コンテンツブロッカーのAdblockで消えないことだ。
AdblockはGoogle Chromeアプリストアの寄付で収益化してるし、プラットフォーマーに忖度してるのかな〜となんとなく思っていた。
が、ことの真相は単純で、GoogleがAdblockに金を払って表示させているってことだそうだ。お金を払うとAdblockのホワイトリストに入れてもらえて、ホワイトリストの広告は消せないそうである。
www.neowin.net
どうしてもお前を消したい
近ごろではリスティング広告が3つも4つも出ることも多く、必要な情報にたどり着くまでのスクロール等の手間の累積を考えるとおそろしいので、できるだけ見たくないというのが実情としてある。
ただし、リスティング広告を消す方法をGoogleで調べてみても、Officeのイルカと違って「お前の消し方」はなかなか教えてもらえない。
検索ワードを工夫していろいろ調べていると、divの属性を指定してCSSで消してるよ〜、という報告がちらほらあった。
既存のコンテンツブロッカーではこのリスティング広告は消えないっぽいので、じゃあ自分で書いちゃえ、ということで、適当に拡張機能を書いたらできたので公開した。(マジで20行もない)
適当に使っていろんなものを消してみてほしい。
インターネットのマネタイズとAdblock
無料で見たりいろんな活動ができる今のインターネットは多くの部分が広告で回っていて、ユーザーはページひとつ見るために「0.1円払う」かわりに「ユーザーが、一人あたり0.1円以上の収益効果が期待される広告を見る」ことで広告主経由で対価を支払っていて、これによってサイトオーナーが収益を得る構造になっている。
Adblockで広告を消してしまうというのはこの構造へのフリーライドに他ならないのは事実なので、まあちょっと後ろめたい顔をしながらこっそりガンガン使う、という感じでやっていきたいと思う。
金を払って広告を見なくてすむようになるプレミアム・インターネットがあったらはやく入りたいね〜