ダメ暮らし最適化の覚え書き(ホン篇)

最近は精神がいよいよダメになったときにマジで最低限のことしかしなくてもそこそこ成立する環境づくりをやっていて、なかなかうまい感じにできつつある。今回は全三回予定の第一弾で、本がいっぱいあるオタクがいかに本を減らすかの、〈ホン篇〉をお届けする。

本を減らす

本棚のキャパより本が多いと溢れて置き場所がなくてウワ〜〜〜〜〜〜!!!ってなってしまう。本に限らず置くべき場所が定まっているものについてはそこに置けばいいだけなので自然と片付きやすいのだが、あぶれた本など置くべき場所が定まらないものはどこに置くかを考えなきゃいけなくてめんどくさいし、そういうものは精神がオワッているときにはそのへんに置いちゃうわけで、部屋もオワッて精神にそのフィードバックがきてオワオワスパイラルが生じてしまう。

というわけで、だいたい常に8割くらいの容量になるよう、本減らしをしている。
本の減らしかたは2つ、

  • 売る
  • スキャンして捨てる

である。

読んでる読んでないとか積読であるとかないとかは関係なくて、本を減らすかどうかの基準は、

  • 今後読みそうか
  • 紙として持っておきたいか

の2点のみである。
Image

積読でも今後たぶん読まへんな〜と思ったら売ったらいいし、二度と読まない本はいらないし、既読でまた読みたくなりそうでも紙である必要ないな〜と思ったらスキャンしてしまったらいい。物体として残したいと思う本以外はドンドン売るかスキャンして火にくべてしまおう。

売り先

近所のブックオフに箱いっぱい本を持っていってもどうがんばっても牛丼代くらいにしかならないんだけど、ちょっと専門性が高くて売り場を持ってる古書店に郵送で送ると存外に高い値段がつく。10倍〜になると言っても過言ではない。近所のブックオフで本を売るのをやめよう。

オタクにオススメの売り先は駿河屋で、ちょっと古めの小説とか漫画、オタク・コンテンツを30点以上箱詰めして本社に送りつけると高値で買い取ってくれる「かんたん買取」「あんしん買取」というサービスをやっている。

www.suruga-ya.jp

着払いで郵送料もあちら持ちなのでバンバン送ろう。DVDとかゲーム、TCGのカード、フィギュアなどもいっしょに送って処分できる。

スキャン

スキャンは代行業者に依頼するのが手っ取り早い。

scanb.jp
www.bookscan.co.jp

本を小包で送ると一ヶ月後くらいにデータになって納品されるイメージだ。送った本の物理的実体はスキャン業者によって処分される(使いまわされることはない)契約になっている。
カバーの有無やカラー/白黒、OCRの有無あたりでプランが違うが、経験上はどれでもだいたいきれいに読める。一冊50円〜150円程度かかるが、本の増加とともに本棚も増やしていく無間地獄の金銭・空間コストと比べても十分割にあっているように思う。

三者による無許可の複製は法で禁じられており、スキャン代行業者はこの著作権上の問題を回避するため、「ユーザーが著作権者から許可を得てスキャンを依頼してきている」という建前でスキャンを行っている。実態はぜんぜんそんなことないだろうけど、問題がおこったときユーザーに「きみ著作権者に許可とったって言ってたよね?」と言えるつくりになっている、というワケである。

すぐに電子化したい場合や、とにかくこのグレーな法的リスクを避けたい場合は、裁断機とドキュメントスキャナで自炊しよう。

本のスキャンは非破壊にこだわるとろくなことにならない(めんどくさい上、結果がきたない)ので、割り切って断裁してオートドキュメントフィーダーつきのスキャナにぶち込んだほうがよい。

電子リーダー

いろいろ試した結果、電子化した画像データの本を読むのにおすすめの環境はiPadのi文庫HDで読むのが最適って結論が出た。最近全然アップデートされてないのでここのところ低評価がたまってきているが、まだこれを超える読書体験のアプリは出てないのでiPadユーザーはゴタゴタ言わずこれで読むとよい。早くアップデートしてほしい。

i文庫HD

i文庫HD

  • DWANGO Co., Ltd.
  • ブック
  • ¥860
apps.apple.com

Androidアプリには明るくないが、SideBooksっていうのがジェネリックi文庫HDでそこそこよかった気がする。

play.google.com

本棚

入れる本にあわせてピッタリしたものを選ぶとデッドスペースが少なくていい感じになる。 xcloche.hateblo.jp

まとめ

ぼくはこれで本棚一棹減らして残りも8割くらいの占有率にした。精神衛生上たいへんよい。貴族ではないので棚をおく空間もバカにならず、棚一棹ぶん部屋が広いのはけっこう違う。

たぶん、〈モノ篇〉〈コト篇〉に続く。